翌日目覚めて、外を見渡す…。
とりあえず落ち着いた環境に住まわせてもらって、もにゃみさんとこの社長さんには感謝だな。しかし、ここに居られるのも時間の問題ですよ。
そう、私たち家族は引越し先のお部屋が決まるまで、暫くここに仮住まいしているのだから。。
目次
部屋探しでインドの不条理に遭遇
早く自分たちに合った良い環境の住まいを探さねば。
もにゃみさんと今後のお部屋探しの段取りも話しながら…てか、もにゃみさんがこれから勤める会社って不動産関係の会社じゃないの?住まいは探してくれないわけ!?
「2週間の猶予はあるからその間に探してくださいとのことです。」
マジかよ。。さすがインド企業だぜ。。
不動産会社に勤める予定のもにゃみさんが、他の不動産会社を探し連絡。希望の場所や、家賃、お部屋のタイプなどを伝え内覧の段取りをしていく。
同業他社にお部屋探しを依頼するおかしな感じになっているが…まぁいいか。。インドだし。。
現代インドは昭和バブル?
そんなこんなで、今日の食料を買い出しにディフェンスコロニーのマーケットへ。インド在住2日目にして、ディフェンスのマーケットをすごく良く思える私。自分で言うのもなんだけど、人って慣れるもんだよね~。
昨日の、あの強烈なマーケットに比べたらへっちゃらだわ!!ふ~!!空気もキレイ!?だし、ゆっくり新鮮な果物でも買って帰ろうぜ~。
さっき入荷されてきたであろう商品を店員さんたちが、所せましと陳列していく。
てか店の外までいっぱい並べすぎやん!!まぁ、あの店内じゃこの量は入らんわな。こういった景色もいかにもなアジアンちっくな感じでキライではないが。。
子供時代の地元もこんな感じだったし。インドはまさに今、昭和バブルの真っただ中なのかな。という感じもする。
なんか不思議だよね~。時代は同じなのに日本と比べてこんなに遅れているのは。インドに来て少しタイムスリップでもしたようにさえ思える。
さぁさぁ、ちゃっちゃか買い物して帰ろう。
とにかく第一は子供たちが食べれそうな食材をということで、バナナやブドウなど。なんか見たことないフルーツや野菜もいっぱい。
選び終えてもにゃみさんが会計をしようと1,000ルピー札を出すが、「なんとかかんとかナマステ~」とか言い合ってて、なかなか会計を終えないもにゃみさん。
「どうしたん?」て聞くと、どうやら「このお金は使えない」と店員さんが言っているようだ。
昨日両替したばかりの現金が使えない問題勃発
どうして!?もしかして昨日両替した時に偽札でもつかまされたか!!とか考えていると…
「政府が昨日の夜から、1,000ルピー札と500ルピー札を使用禁止にした」と言っているようだ。
てか、んなこたあるわけないやん。昨日まで使えていたお金だよ!今日になって使えないとかあるわけないやん。
それでも店員さんはかたくなに、「このマネーは使えないから」…としか言わない。仕方がないから、ここはクレジットで決済。
しかし別のお店で買い物をしようとするも、「このマネーは使えないナマステ~」しか言わない。
てか語尾のナマステ言ってないやん。話盛り過ぎ。
いやいや!!本当に現金使えないのん!?それやったら本当にやばいでしょ!!
インドの兄貴アグさん登場
もにゃみさんがインド人の知り合いに連絡をいれると、すぐに家に来てくれた。電話ではお話したことがあるが、会うのは初めて。ちょっと緊張する~。
「ハ~イ!」と現れたインド人。見た目はイカツイおっちゃん。日本語がめっちゃ上手で、すぐに仲良くなりました。
もにゃみさんも昔からインドへ渡航する際は、この「アグさん」に色々とアテンドしてもらっているらしい。
もうね、ほんとにね、みんな初めて知り合うインド人がアグさんだったら、絶対にインド好きになるから!
めちゃくちゃ面倒見のいい人で、しかもユーモアセンスやばいから(笑)
めっちゃ髪型気にしながらノーヘルでバイク乗ってる薄毛の人に「あらー、そんな心配するほど髪の毛ないね~」とか言っちゃうし(笑)
いつも美味しいものとかラム酒とか、どっか行ったお土産とか持ってきてくれる優しい兄貴ですよ~
早速アグさんにインドマネーのことを聞くと、昨日の夜インドのモディ首相が「ブラックマネー撲滅のため1,000ルピーと500ルピーは廃止する!!」と宣言したようだ。テレビをつけると、まさにそのニュースばかりやっている。
ていうかなにその宣言!日本でいったら、総理大臣が「明日から10,000円と5,000円は使用できません」て言っているのと同じ。
いやいや考えられないでしょこんなこと。本当にありえるんかい!!OMG!!
「インドヤカラアリエルンダヨユキサンナマステ~」
ナマステもういいからね。
インド人もビックリ!私たちもビックリ!
いやインドビックリにもほどがあるわ…どうやら本当の話のようです。インドでは賄賂や所得隠しなど日常茶飯事の国。そんなことに区切りを打とうと国が宣言したのです。
その宣言があってからは旧札を新札に変えるため、毎日銀行の前には長蛇の列。所得を隠し、納税していないため新札に変えられず、紙切れ同然になったマネーに自殺をするニュースなども飛び込んできた。
それでもインド人はあまり文句を言う感じではなく、素直に並んでいるような様子。銀行側が「ハイ、今日はここまで~」て、いきなり閉店にすると。。「ずっと並んでるんだよ!!コノヤロー」みたいなのはあったが。。
どうやら紙幣の発行が追いついていないようだ。
一人一日数千ルピーまでの(いくらだっけ?)両替と制限もあり、暫くは現金不足が続きました。
奇跡的なタイミングで救世主現る
私たちの生活も暫く支障をきたしていましたが、もにゃみさんの会社の社長が旧紙幣を交換してくれたりとかもあり。でもそれだけでは足りないので、持ってきた日本円をなんとか両替せねば!と。
その中でも「ついてるな!」と思ったのは、外国人なら優先的に外貨両替できるという情報を得て行った、インドでも高級なホテルでのこと。確かに外国人は多いものの、他の銀行と変わらず長蛇の列。その列に私たち家族も並びました。
ところが、パスポートとVISAは原本だけじゃなくコピーが必要と知り、ホテル内のビジネスセンターへ行くため、もにゃみさんが一時列から外れた…数分後に電話がかかってきて、「両替してくれるっていう人がいる!うまくいけば手持ちの日本円を両替できるかも!」ていうんで、もにゃみさんのもとへ。
そこへ行くと何やら優しそうな雰囲気の日本人サラリーマンが。
たまたまそこのホテルでJA絡みの国際会議があり、またこういう時期での開催にあたり他の国からの参加者も多いため一人2万ルピーまではそこで両替してくれるとおっしゃっています。
ビジネスセンターで、たまたまコピー機の前にいた人が助けてくれたんだもん!!
ちびっ子連れで長時間並ぶなんて大変過ぎるのに、それがあっさり両替OKだもんね。
たまたまではありますが、素晴らしくもこういった人に出会え、無事両替もでき、これから仕事でも絡みがあるかもしれないと、アテンドのパンダさん(インド人だけどパンダさん)という方も紹介されました。
いや、ほんとついてるわ~。インドもすてたもんじゃないね。
移住2日目にして絶対に忘れられない歴史的な瞬間やピンチの時も、今になって思い返せばホントいい思い出です。
そんなこんなで色々ありながらもインドで頑張っている私たち家族。
不便なこともいっぱいあるし、時には日本では考えられないようなこともありますが、家族がいるからこそ楽しくやっていける。
当たりまえのこと、小さなことでも幸せに感じることができています。
次は家探しのはなしでもしようかな。
お楽しみに~
前回の記事で眠りについて終わったところから早2週間…
どんだけ寝とんねん!! 冬眠か!!
いやいや、インドは40℃超えの夏真っ盛りじゃ!!
…すみません、ちょっと取り乱しました。 では、お待ちかねの続きをどうぞ。