インド生活でインフラ問題と闘う

もにゃみ
ナマステ~♪ もにゃみ@mmonyami です!

インド生活もぼちぼち丸4年ですけどね。

未だに悩まされるのがインフラ問題です!

 

そう、インドはまだまだ大都会でも停電が当たり前で、ふとした気のゆるみでの断水もしょっちゅう起こる国なんですよ。

そんなインドで生活するのに大事なことを今回はお伝えしたいと思います。

 

インドの電気事情

これは住む地域によって非常に大きな差があります。高級住宅街だと停電が少なかったり、高級コンドミニアム(高層マンション)だと自家発電が当たり前だったり、ソサエティの優劣がハッキリ分かれるところですね。

我が家はインドのデリーNCR地区でふらふらと転居していますが、基本的には庶民的な地区に住んでいることがほとんどです。今までの電気事情を振り返ってみると…

  • Defence Clony 一時的に住んでいたDefence Clonyは高級住宅街だっただけあって、ほとんど停電はしませんでした。
  • Rajouri Garden めっちゃ庶民エリアですが、思ったほど停電しなかった記憶があります。それより水が大変だった思い出…。
  • Kailash Hills 外国人が一切住んでいないエリアで、そこそこの頻度で停電するものの、物凄い長時間まではいかなかったイメージ。
  • Gurgaon Sector 45 これまた外国人が一切住んでいないエリアでした。停電頻度も高く、長い時は8時間電気無しの日も…。
  • Gurgaon DLF PHASE 1 そこそこ高級エリアなので電気には期待していたのですが、とにかく停電が多い!しかも長い!

こうして振り返ってみると、デリーはGurgaonほど電気事情が悪くない気がしてきましたよ。確かに停電はあるけれど、まだ許容できる範囲で復活してくれていた気がしますね。Gurgaonに引っ越してからはとにかく停電の頻度が高くて、しかもめちゃくちゃ長引くイメージになっています。

 

インドでどうやって電気を確保してる?

自家発電機(Generator)

これは最初に述べた通り、住む場所によって大きく左右されます。家賃が10万ルピーを超えるような賃貸は、大概が自家発電機付きです。停電から数分以内には電気が供給されます。ただし、自家発電機用の燃料は自腹だったりするので、便利なだけではなく維持費がかさむことも。

インドの自家発電機

家の前の赤いのが発電機です

発電機の利点は、エアコンも使えること!暑い時期にエアコンなしで何時間も耐えるのは厳しいですからね。他にも冷蔵庫が使える点も大きいですよね!

 

ある程度高級な高層マンションは、マンションそのものに自家発電機が備わっているので、どんなに長くても30分以内には停電が解消されるようです。ただし、日常的に電気代がお高めに設定されているというデメリットも。

 

蓄電池(Inverter)

インバーター

庶民の強い味方が、なんといってもインバーター!発電機に比べて導入コストが安く済むこと、大家さんの許可が必要ないこと、これで最強だぜ!

とは言っても、あくまでも蓄電している分しか使えません。普段は電源に繋いで充電しておき、停電と共に供給装置へ早変わり。切り替えもスムーズで有能なのですが、容量によってできることが違います。我が家が入手したのは、これ。Luminous Zelio 1100 + Rc18000 150 Ah Tubular Battery+ Trolleyです。

電池とキャスター付きのカバーと、制御装置セットでRs.18,000弱(約27,000円)でした。ちなみに取り付けはアプリ経由で電気屋さんを呼んで数百ルピーでしたよ。

結構容量大きめのを選んで、家じゅうの電気を繋いでもらいました。ただし、モーター類を動かすほどの馬力はないので、あくまでも使えるのは電灯と、シーリングファンが中心。あとはwifiとかPCを繋いでいるくらいですね。なるべく不要なものは電気を消して、長持ちするように気を付けています。

実はインバーター導入直後に昼間の停電で調子に乗ってテレビ見てたら、思った以上に停電が長引いて夜になったら蓄電池も力尽きて真っ暗になった失敗談も…笑

エアコンや水のポンプ、トイレの換気扇、冷蔵庫、電子レンジなどは基本的に使えません。でも、灯りが点いてファンが動くだけでめちゃくちゃ幸せを感じることができます!もしインドで発電機も蓄電池もない家を借りる場合は、せめて蓄電池だけでも導入しましょう!

 

インドの水道事情

マンションや、警備員付きの高級住宅に住むなら基本的に水道の供給に問題はありません。ただし、戸建てに住むと確実に悩まされるのがこの水道問題です!

インドでは常に水道管から水がジャブジャブ供給されているわけではありません。地域によって多少の差はありますが、朝7時から約1時間、夕方17時から約1時間、それぞれ給水時間が存在します。その時間になったら水道の元栓を開けて、地下タンクに水を貯めます。そして、それを電動ポンプで屋上のタンクへ汲み上げます。

地下タンク

地下の貯水タンク

この二手間を経て、ようやく水が使えるようになるんですね!

恐ろしいのは、水の供給時に貯水し忘れてしまったときです。地下タンクが空っぽだと次の給水時間までなにをどう足掻いても断水状態なわけですよ。そして、地下タンクに水があっても、停電が長引いたりして屋上の貯水タンクへ水を汲み上げられないと断水してしまう…なんてトラブルもしょっちゅうやってきます。

電動ポンプ

屋上のタンクへ水を汲み上げる電動ポンプ

  1. 給水時間に必ず地下タンクに貯水すること
  2. 屋上のタンクが空になる前に停電を避けて電動ポンプを動かすこと

この2点が簡単なようで意外と難しい…。おかげで我が家ではちょいちょい断水します。ひどい時にはポンプのスイッチを入れたまま忘れて水を溢れさせるなんてハプニングも。

屋上の貯水タンク

屋上の貯水タンク

 

基本的に我が家ではメイドさんにお水の管理を一任しているのですが、トラブル続きで正直うんざり…。屋上のタンク内の水位が一目でわかるセンサー類も市販されているので、我が家では現在導入を検討中です。←導入しました!これ、めちゃくちゃ便利です。屋上のタンクを溢れさせてお隣さんの壁に浸水させるトラブルが回避できるようになりました。

ただし、地下タンクの水の供給しすぎで溢れさせるトラブルは、センサー導入が難しいことから、その後も頻発。ご近所さんから「半地下になっている部屋に水が入り込んできてそれを掻き出すのに妻も私も疲れ果てている!いい加減にしろ!水を無駄に捨てるなんてけしからん!」と怒鳴り込まれる事件も発生…。うっかり八兵衛のもにゃみとメイドちゃんコンビの精進は続くのでした。

インドのガス事情

日本でも都市ガスと言われるパイプラインとプロパンガスがあるように、インドでも二通りのガス供給法があります。

ガスパイプラインは高級住宅街や高級マンションを中心にサービスが提供されています。正確な統計はとっていませんが、これもGurgaonよりDelhiの方が一歩進んでいる印象です。

キッチンにドドーンとメーターが付けられちゃうのが無骨ですけどね…さすがインドやで(笑)。

そしてプロパンガス(インドではガスシリンダーと一般的に呼んでいます)は基本的には1本しか所持できないため、ガスが無くなったらガス屋さんに連絡して新しいシリンダーと交換してもらいます。もちろん、電話してすぐ来てくれるわけではないので、へたすると丸一日はガス無し。お料理できない!なんて状況に陥りがち。そこで、我が家では建前上はタブーとされる業務用サイズの2本持ちで回しています。

インドのキッチンにガスボンベが置かれている インドのキッチンに無造作に置かれたガスボンベ

キッチン戸棚にガスシリンダー収納スペースがあるのもインドあるあるですが、移住当初はガスがすぐそこにある状態で調理するのがとても怖かった…。今ではこんな風に目の前にある状態にも慣れましたけどね。

ちなみに、インドのガスシリンダーはめちゃくちゃ汚くてボッコボコ。しかもそれを外ではなくキッチン内に置かないといけないという、インテリアコーディネーターも真っ青の佇まい。その理由はこちらの動画でわかります(笑)。

ちなみにガスシリンダーを外に置かない理由は「盗難に遭うから」です。鉄格子で覆われたベランダに置くこともありますが、その場合はホースの劣化が早いうえに、キッチンの壁が残念なことになるので覚悟が必要です(笑)。

キッチンの壁に穴があいてホースがささってる

キッチンの壁に穴をあけて無理やりホースを通してます。もちろん隙間風も虫も入り放題!

ガス漏れだけは本当に怖いので、十分に注意してくださいね!

インドのインフラ事情で鍛えられた

こうして見てくると、まだまだインドのインフラは弱いと言わざるを得ません。電気もガスも水道も、いつ切れるかヒヤヒヤしながら過ごす日々です。

でも、そのおかげで電気、水、ガスといった日本では当たり前にスイッチ一つで出てくるものが、本当は当たり前じゃないこと、その有難みが身に沁みます。インドに来てから、節電、節水も自然と心掛けるようになったし、ガスの有難さと怖さも知りました。

「インドはなんて不便なんだ!コノヤロー!」

とか叫んでても、なにが改善されるわけでもないので、大らかな気持ちで乗り切れるようになった、もにゃみ家。万が一の災害時にインフラが途切れても生きていける逞しさも身についたんではなかろうか…なんて思う今日この頃なのでした。

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ABOUTこの記事をかいた人

20代からインドと日本を行ったり来たり。 インド人のルーズさにイラッとしつつも、日本にいるより気楽に生活できるインドがお気に入りの社会不適合者。 一家をインド行きに巻き込んだ張本人。しかし一切悪気無し。 もうメイドさん無しの生活は考えられない女子力マイナスの残念な人。
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