- 昔から海外生活が夢だった
- 子どものために教育移住したい
- 日本での将来の生活に不安がある
家族での海外移住を思い描く理由は人それぞれ違いますが、誰もが共通して抱える想いがあります。
「海外に移住するのは私のわがままじゃないか」
特に小さいお子さんがいる人ほど、その傾向が強いようです。
「まだ自分の意見を言えない子どもを海外に連れて行くのは親のエゴなんじゃないか」
子どものことを想うからこそ、子どものことで悩んでしまうんです。
「子どもが学校を楽しんでいて友達もいるのに引き離してもいいのかな…」
そうやって悩むのは当たり前のことなんです。
そこで、もにゃみが実際にどうやって子どもたちと向き合ったのか、心構えを作っていったのかを、お話したいと思います。
インド移住直前の子どもたち
もにゃみ一家の子どもたちは、移住当時5歳と2歳でした。
長男は幼稚園の年中さん、長女は来春から入園…というタイミングです。
長男5歳
長男はあまり押しが強いタイプではありませんが、人見知りはせず、好奇心旺盛でなんでも吸収します。
物心が付く前から英語大好きで、幼児番組の英語ものがお気に入り。ひらがなよりも先にアルファベットを覚え、2歳から英会話教室に通っていました。
長女2歳
長女はいつもニコニコと穏やかなものの、発語が遅く、言語療法士さんのところに通っていました。
人見知りで頑固な娘は、歌ったり踊ったりするときにはものすごい舞台度胸を発揮して、前に出たがります。とにかく歌が大好きで、英語でも日本語でも、気に入った歌を何度も何度も歌って、ちょっとずつ発語も増えていきました。
子どもの海外移住準備1:英語
なんといっても必要なのは英語。それは、子どもたちだけではなく、もにゃみやゆきたんにも言えることでした。
そこで始めたのが、長男が英会話教室で使っていた教材での学習です。
家族全員で1日30分。みんなで一緒に付属のCDを聴きながら繰り返し声に出すことで、英語への抵抗を減らしつつ、ボキャブラリーを増やしていきました。
簡単な単語から徐々にレベルアップしていくので、英語を一からやり直したい大人にもおススメ!
もにゃみも、これで発音や簡単な文法をおさらいしました。
この2つです。 ピッピは、おしっこ。プップはうんち。 これ、物凄く重要な単語なのに、英語学習のテキストでは絶対に教えてくれない盲点!! そして子連れ海外移住者にとっては、確実に最上級の必須ワードです!!
英語しか通じない幼稚園に行くことを考慮して、「これだけは!」逆に言うと「これさえ覚えておけば!」ということで、何度も教えました。
「おトイレに行きたいときは、お股をポンポンと叩いてピッピかプップって言うのよ」
日本にいるときから、自宅でもそう言うように習慣付けたので、実際にインドで幼稚園に通い始めてからも、そこまでお漏らしはせずに済んだように思います。
子どもの海外移住準備2:予備知識
英語と同じくらい大切なのが、「これから行く国を知る」ことです。
親が一緒だからもちろん子どもたちは信頼してついて来てくれるでしょう。でも、それは「そうせざるを得ない」からでもあります。
たとえ幼い子どもであっても、立派な人格のある1人の人間です。知らないうちに、ある日突然違う国に引っ越してた!なんて、いくら親でもやっていいことではないと、もにゃみは思っています。
自分の子ども相手に人攫いのようなマネをしても意味がないですからね。子どもたちの信頼を失いかねません。
そこで、もにゃみは子どもたちと図書館に行きました。
児童書のコーナーには、写真やイラストをたっぷり使って世界の国々を紹介してくれる本がいろいろあります。
もにゃみが実際に借りたのはこのシリーズ。
各国の子どもの生活を紹介してくれるので、その国に行ったらどんな暮らしが待っているのかイメージがしやすくて、とてもおススメです。
子どもたちと一緒に本を見ながら、「インドの1日はこんな感じなんだね!」「学校も楽しそう!」という感じで、ポジティブなイメージを持ってもらえるようにしていました。
ほかにも、各国の特色や文化を伝えてくれる本を見ながら、「ゾウさんに乗りに行こう!」「ラクダさんにも乗れるって!」と言いながら、行ってからの楽しみを作っていきます。
それには、もにゃみの母が長男にプレゼントしてくれたこの本が役に立ちました!
眺めているだけでも楽しくなっちゃう、いろんなワクワクが詰まっているので、子どもそっちのけで読みふけってしまったことは内緒です(笑)
両親のどちらかが旅行や滞在の経験があるのなら、その写真やエピソードを子どもたちに共有してあげるだけでも、子どもたちの心のハードルは大きく下がりますよ(*´ω`*)
そして効果はどうだった?
こうして子どもたちの意識を徐々に変えていくことで、長男は幼稚園のお友達に「ぼくさ〜、インドに行くんだ!」と嬉しそうに話すようになりました。
そして「いつインドに行くの?」と心待ちにするように。
もちろん、これで友達と離れる寂しさが消えるわけではありません。それでも、海外に引っ越すという大きな出来事を、子どもたちなりに昇華できていたように思います。
海外に移住すると決めたのなら、迷うことはやめましょう。それが子どもに本当にプラスになるのかどうかを今悩んだって、答えが分かるのはずっと先のこと。あなたのお子さんが亡くなる間際、人生を振り返ったときに満足したかどうか、そこでようやく答えが出るのです。
それよりも、今のあなたにしかできないことに意識を向けましょう。海外移住が子どもにとってプラスになるように、今から動けばいいんです。
その第一歩として、親子で英語と移住先の国について学ぶ時間を作りませんか?
人は「知らない」ことに不安を覚え、恐怖を抱きます。まずはそこを解消していきましょう。
子どもは、親が一緒にやると喜んで取り組んでくれます。そして、その時間も掛け替えのない思い出になると思うのです。
不安をプラスに変えていこう
「海外に移住するのは私のわがままじゃないか」
わがままかしれません。でも、それって悪いことですか?自分の夢を押し込めて苦しむことで、喜ぶ人がいるでしょうか?
自分の夢を諦めた親の背中を見て、あなたのお子さんは将来に夢を描けるでしょうか?
「まだ自分の意見を言えない子どもを海外に連れて行くのは親のエゴなんじゃないか」
子どものことを想うのは悪ではありません。あなたが真剣に考えて、本気で海外移住を目指すのなら、それが正解なんです。
「子どもが学校を楽しんでいて友達もいるのに引き離してもいいのかな…」
そう言っているうちに、お子さんが海外で出会えるはずの、新たな学校や友達との繋がりを棒に振っているかもしれません。
今はSNSが発達しているので、本当に必要な人とは繋がり続けられる時代です。
そして、どこにいても大切な人とは絶対に巡り逢うし、繋がり続けられる。その逆で、人生において重要じゃない人とは、例え近くにいても関係は続かない。
もにゃみは、そう思っています。
あなたが不安に思っていることはお子さんにも伝わります。
大丈夫!あなたのお子さんの力を信じればいいだけですよ。
最近いろんな方から質問されるのが、子どもを連れての移住の話。みなさん、悩んでいるみたいですね…
まあ、もにゃみの話でも聴いていってくださいな。