
さあ、やってまいりました「メイドさん」シリーズ。いくら家事の負担が軽くなるとはいえ、全くの赤の他人を家に入れることに最初は抵抗を感じませんか?
「言葉も文化も違うメイドさんと本当にうまくやっていけるのかな?」
そんなあなたに贈る、メイドさんと上手に付き合うコツを集めてみました。
目次
メイドさんと付き合うコツ1:鍵の扱い

メイドさんを雇って最初に不安を感じるのが、セキュリティ上の問題ですよね。実際にメイドさんの中には
- 金品を持ち逃げした
- 一時帰国で留守にしている間に、勝手に部屋に友達を呼んで生活していた
なんていう、とんでもないトラブルを起こす人もいます。
そこで大切なのが鍵の扱いです。
インドでは、各部屋のドアにはもちろんのこと、クローゼット内の引き出しや、冷蔵庫にも鍵が付いているのが普通です。家具付きの家では金庫が設置されていることも珍しくありません。
- 貴重品は鍵のかかる引き出しに入れる
- 一部屋をクローゼット代わりにして、常に鍵をかけておく
- 玄関の鍵は渡さない
最初は厳しく決めておいて、メイドさんと信頼が築けてから、徐々に変えていってもいいと思います。
なかでも、インドではしょっちゅう何かの修理が必要になりますが、何時に来るかも分からない修理屋さんを待つのは不自由なものです。
そんなときに鍵も預けてお任せできるメイドさんが居てくれると、気にせず自分の用事をこなしたり外出したりもできるので、とても助かります!
安心を確保しつつ、信頼も積み重ねていけるように我が家では心掛けています。
メイドさんと付き合うコツ2:視覚に訴える

お互いに慣れない言語でいろいろと指示を出すのって、本当に大変…。
「うまく伝わらない!しかもメイドさんはメモとか取るわけでもない!どうしたらいいの?!」
昔の人はよく言いましたよね。
「百聞は一見に如かず」
そう!視覚に訴えるべし!!
もにゃみは英語が一切わからないメイドさんが来たときに、こんなものを作りました。
1日の仕事の流れを書いたもの、洗濯の仕方、そしてカレンダーです。

【パートタイムのメイドさん用に作った「一日の流れ」】

【お洗濯の手順】

【シーツ交換・掃除機・お風呂グッズ磨きを入れ込んだカレンダー】
カレンダーは結局使わなくなりましたが、「シーツの交換」や「お風呂掃除」など、毎日ではなくてもいいけど、週に1-2回はやって欲しいことを各曜日に振り分けて、イメージ画像を貼り、忘れずにやってもらえるようにしたのです。
1日の流れはキッチンの電灯スイッチの横に、洗濯の仕方は洗濯機の上に、というように、必ず目に付くところに貼りました。
これだけでも、お互いの意識を共有しやすくなるのでおススメですよ(*´ω`*)
そして、お料理に関してもこの「視覚に訴える」作戦は使えます!たとえば、野菜の切り方一つを取っても、英語やヒンディ語だけで伝えるのは難しいものです。
そこで、実際にやって見せたり、お料理動画を見せたりがめちゃくちゃ役に立つんですよ!!
ホントね、この時代に生まれてよかったなって思います。
この方の動画なんかは、ゆきたんも好きでよく見ていたりするのですが、ヴィーガンでレシピも英語字幕付いてますし、いろいろ作れそうですよね。よし!明日は我が家のメイドさんにこのバナナブレッドでも作ってみてもらおうかな♪
メイドさんと付き合うコツ3:相手の言語で話す

身振り手振りや、イラスト、写真や動画でも相手に伝えることは可能だとお話ししたのですが、それでも言葉の力って偉大です。
どんな片言でも、外国の人が一生懸命日本語で話し掛けてくれたら嬉しいと思いませんか?それって、相手も同じだと思うんです。
どんな片言でもいいので、相手の言語を使うことで相手との心の距離がググッと縮まるともにゃみは思っています。それはメイドさんに限らなくて、相手がオートリキシャのドライバーでも、八百屋さんでも、社長さんでも。
みんな少しのヒンディ語を話すだけでも大喜びしてくれるんですよ。そうするとこちらも嬉しくなる。これって凄く簡単で、そして見落としがちなことかな、と思うのです。
もちろん、英語もありです。でも、「あなたの母語では〇〇をなんていうの?」って訊くだけで、相手の表情が変わります。それは「あなたを理解したいよ」というメッセージになるからでは?と思っているのですが…。
インドではメイドさんを「一人格のある人」として扱わない人たちがいるのも、また事実です。そうしたなかで、我が家のメイドさんに対するスタンスは奇異なものだということも自覚しています。
それでも、やっぱりもにゃみはメイドさんがいるから助かっているし、使用人というよりは家族のように思っているんですよね。それで図に乗ってしまうメイドさんもいるかもしれません。でも、面接の時点でそこは見極めができていると信じて、もにゃみ一家はメイドさんとコミュニケーションを多めに取っています。
メイドさんと付き合うコツ4:叱るよりお願いする

繰り返しになりますが、メイドさんだって人間です。雇用する側とされる側は対等だともにゃみは思っているんですね。お金を払うのはこちらかもしれませんが、その分の労働力を提供してもらう訳ですから。
もにゃみも長いこと雇用される側を経験してきましたが、とにかく足りないところばかりを指摘して叱り続けるクライアントさんの元では、働きたいと思えるはずがありません。夫婦関係だってそう。
「やってもらって当たり前はない!」
というのが、もにゃみのスタンスです。だから、たとえそれが使用人だろうとメイドさんだろうと、常に感謝の気持ちは持っていたいと考えています。
違う国に生まれ、違う文化で育ってきてるんです。基準が違って当たり前。やり方が違って当たり前。冷静に考えたらわかることだと思うのですが、「お金を払っている」と思うと、つい傲慢になって命令口調になってしまったり、頭ごなしに注意してしまったり…
これは、子育てや夫婦仲、会社でもそうですよね。もにゃみも常に気を付けている部分です。難しいのですが(笑)
メイドさんのミスには寛容にいきたいものです。
〇「~してほしい」「~したほうがいいと思う」など、お願いや提案をする
そして、必ず「Thank you」も忘れずに伝えたいですね♡
メイドさんと付き合うコツ5:命に係わらなければOK

もにゃみのように35年以上も生きてくれば、知らず知らずのうちにこだわりが増えていくものです。お箸を洗ったら箸先を上に向けて洗いカゴに立てるけど、しまう時は箸先を下にして箸立てに入れるとか。
洗濯物の畳み方とか、食器洗いのこだわりとか、言い出したらキリがありません。
でもね、やめました。
こだわり、捨てちゃいました!
もうね、いちいち細かいこと気にしてたらストレスが溜まるだけです。お任せする意味がありません。
命に係わらないことはぜーんぶ No Problem!
基準はそれだけです。あー、スッキリした!!
メイドさんと付き合うコツ6:大事なことは旦那さまから

最後の一つがこれ。旦那さまは「普段あまりメイドさんと顔を合わせないから!」とか言って逃げてちゃダメですよ(笑)
男尊女卑だと批判する声もあるかもしれませんが、インドでは一家の主をとても大切にします。別に、威張り散らしたりするわけではありませんよ?
そこで、お給料を渡すときや、どうしてもきつく叱らないとまずいときなど、重要な場面では、必ず旦那さまにご登場願っております。
普段、メイドさんとずっと顔を合わせていると、馴れ合いすぎてしまったり、言い出しにくくなったりするケースが出てきます。そういう時に旦那さまにうまくフォローしてもらうと、お互いにまた初心に戻るというか、新しい風が吹くというか、いい効果が期待できるんですよね。
やっぱりメイドさんとはトラブルなく気持ちよく過ごしたい!

メイドさんとのトラブル話はよく耳にしますが、やっぱり一緒に協力し合っていけたら最高ですよね。
トラブルをトラブルと捉えるかどうかは、心の持ちようで変わってきます。そして、どう付き合っていくかを真剣に考えて、メイドさんと正面から向き合っていくことで、トラブルは避けることができると思うのです。
我が家のやり方がすべて正しいわけではありませんが、少しでもメイドさんを雇う際の参考になれば嬉しいです。
せっかくメイドさんを雇うという幸運に恵まれたのなら、トコトン活用して楽しみましょう♪
インドは9月に入って朝晩はかなり涼しくなってきましたよ!
エアコンなしで過ごせる時間も増えてきて、嬉しい限りです。